情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

0507

朝ごはんをもりもり食べながら1限に出た。母という監視者が同じ空間にいるので、オンラインかつ慣れないソフトを動かす授業も比較的ついていけた。これが授業とはあんまり思えなくて、まだ完全に連休の気分。

衣類をすべて詰め終え、次に洗面台まわりの用具を整理した。途中で通信工事の人が来て撤去作業をしていった。「設置したのも僕ですよたしか!!!!!いや〜!!!!感慨深いですね!!!」とものすごくデカい声で喋っていた。部屋の中に入ってきているのに、わたしはドアの影に隠れていたので一度も顔を見なかった。ただすごく声がデカかった。母はそういう人への応対がうまかった。

明日、引っ越し業者が来る時間が決まった。ちょうど昼ごろに来ると言うので、早朝に起きなくてもいいのはよかったし、夜すぎて準備万端のまま手持ち無沙汰になる心配がないのもよかった。

カーペットなどを剥がし、掃除機をかけて、段ボールに詰めにくいもの、かつ部屋自体についている引き出しに一旦しまっておけるもの、を少し持って新居へ移動し、配置した。

小雨が降っているからあんまりやる気が出ない。

ニトリへ行って、キッチンやクローゼットの収納のための箱や仕切りを買った。マイナスをゼロにするためにあれこれ試行錯誤する買い物なので、心は弾まない。収納というのは難しくて、狭いスペースに物がたくさん入るように収納効率を上げれば上げるほど、物の使いやすさ選びやすさ手に取りやすさ使用の快適さが下がってしまうことがあって、その両方のちょうどの均衡点を探す必要がある。

帰りがけにヤマダ電機に寄って、炊飯器と冷蔵庫を見た。接客してくれたおじいさん店員の、捲し立てるようなひとりでずっと何かにせきたてられているような喋り方が同期のひとりにとても似ていて愉快だった。

帰宅してから、再配達してもらったキッチンラックを受け取り、食器キッチン用品トイレ洗濯風呂そのへんを7割くらい詰めた。