情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

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なかなか1日が始まらなかった。少しずつ生活を回す。ねこが雷におびえているらしい。夜に電話の予定ができたから、それに照準を合わせてなんとか進めた。引越し準備はまだまだ手付かず。

いつもわたしが誰かと喋っているのを極端に嫌う隣人が、すごく珍しく電話かなにかしているようで、爆笑の声がうっすら聞こえてきた、なにより!わたしも気兼ねなく、最後の電話させていただくよ!という感じでやった、

夜明けまで6時間ぐらい喋った。今回はぜんぶが過ぎ去ってしまう話じゃなくて、いくつかの話題、瞬間、テンション、声音をちゃんと覚えていられている。ほんとうに他人を分析理解しようとしない、していてもそれを見ないようにしている、としたら、それはとても稀有なことにみえる。わたしは彼女のなにも考えていなさそうに見せようとするところも、他人よりは自分のことを見ているっぽいところも、ときどきちゃんとやわやわのところをひらいて出してくれるところも、イイな〜〜!!!と思う。いや客観的なイイなではなくて、もっと、わたしのこだわり、発見、偏愛の、好き!

さいきん、好きのことを信じている。親しんで育んでいった好きではなくて、最初から、またはある時から急に、理由もわからずこだわって惹かれてしょうがなかったもの、のことは、信じなくちゃいけない。なるべくして交わり、この先もそうなってゆく、そういうもののこと、デミアンのせいかしら、