情操教育‪α‬

わたしのこと好きな人だけが読んでいい日記帳

0604

1限の始まるより1時間は早く起きて支度をするはずだったけど、結局覚醒したまま横になっている時間が長かったせいで、授業に出ながらがっつり支度しなくちゃいけなかった。湿気で髪がまとまらないのに、途中でMaxパッチをいじったりするから全然進まない。でも先週みたいに布団の中で目をつぶりながら受けるよりはずっと理解できた。

 

友だちと映画を見る、をした。エンタメ娯楽映画なので人と見るのがいちばん。席はひとつおきだったし、だからポップコーンをシェアしたりもできない。

戦う女も強い女も好きだしお笑いも好きだけど、あらゆる要素が微妙に配合されて絶妙に許せない最悪の感じだった。そりゃあいつでもフェミニズムシスターフッドを求めているわけではないのだけど、価値観に耐えがたい、という状態はある。それも、よく知っている味だったから。決してなにも脅かすことも破壊することもなく、檻の中で内輪でたたかう女たちはカッコよくなくて滑稽にうつされていて、なんの矜恃を背負うでもない。このシチュエーションでこの社会に向かって言われる「普通のOLでいたかった!余計なことして巻き込むな!」は意図してなのか意図せずなのか特別な意味をもってしまう。だからもう、主役ふたりの百合として見るしか楽しみ方がなかったのだけど、最後に急に男が出てきてふたりの間を決定的な対立関係に帰して終わり、それが最悪だった。どうせなら下妻物語とかで笑いたいなと思った。

でも、見に行ったことそれ自体は、とてもうれしかったのだ、

それに、何も感じないよりは文句をたくさん感じる方がたのしい。感性の輪郭を確認できるということだから。

 

ずっと雨が降っていた。

たくさん移動をしたけど、基本的には地下の、狭くてじめじめしたところにいた。雨をしのぐシェルター、

 

電車に乗ってから行き先を決めて、適当に降りて何もせず歩く。いろんな景色といっしょに話題が保存されて、路線図に足跡がついて、これといったハイライトはないのがすてき。ぜんぜんお金を使ってないのにたのしい。

 

街が20時で終了するから、なにもできることがなくなって、初めて人を新居にあげた。

通学電車の逆に乗って千葉までかえる。千葉で人とお別れするのは毎度さみしい。おそらく駅がごちゃついていないから、寂しさを煽る。

 

千葉から出る終電に久々に乗って実家の最寄りまで帰ってきた。あまりにも車両がスカスカで寂しいのと、だるくて重たい眠気とを紛らわせなくちゃいけなかったから、「ちぐはぐな身体」の再読を進めた。50分もあるから、読書するにはめちゃくちゃいい環境だった。

高校時代ってわりとここの行き帰りの時間が生活のすべてで、ここでいつも図書館の本を読んだり小テストの勉強をしたり音楽を聴いて死にそうなメンタルをなんとかしたりアイフォンに高速フリックで文章書いてあの憂鬱をやり過ごしたり50分まるまるたっぷり寝て吐きそうなほどの眠気とストレスを辛うじて人と喋れる程度に回復させたり、そうやって過ごしていたんだよな。あんまり楽しかったおぼえはない。なんかずっとひとりで戦っているような気分で、いくら手を伸ばしても誰にも交わらず、命がけで何かをブチ破った感触のある一瞬だけが、きらきらしていて、もうそのきらきらにはおそらく届かない。

 

ちぐはぐな身体、自分の中で常識になっていたことが沢山かいてあった。いかに自分が、ちぐはぐな身体を常識にしていたか!

校則からの逸脱のスタイル、ヤンキーの気崩し、をやたら説明する章を読んでいたから、さっきの映画の中のファッションを思い出していた。

 

駅に車を置いといてもらって、誰もいない道を運転して帰った。自分以外に車の通らない暗くて狭い夜道をゆっくり走行しているとき、いつもディズニーランドの白雪姫のトロッコみたいなやつを思い出す。わたしはまだお化けとかを怖がる気持ちがけっこうあるから、大きな声で歌いながら運転する。同じ歌を3回歌ってしまったから、なにか呪いとか願いが宿っていそうでそれも怖い。

 

今日はひとつ夢が叶ったのに、君に会うとまたひとつ夢が増えてしまう、いい歌詞すぎるな。

 

帰宅したらねこがギョッとした顔で一度こちらを見て、しきりにリュックや服の匂いを嗅ぎ回った後、ニャーーーと鳴いてそこらじゅうにスリスリしながら近寄ってきて、心のむすびつくのを感じた。

 

好き!!!!とほとんど本能的に、ものすごい速度と強さで感じるとき、いつもいつもどうしてあんなにいい匂いがするんだろう、つくづく。