情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

0830

大切なお友達に会った。前に家に来たのは消しゴムを作ったり粘土でスイーツを作ったりする玩具で遊ぶぐらい小さいころだし、飲食店を避けるという事情がなければ今更実家にあげることもなかったかもしれない。小さい頃私が好きと言ったお菓子や遠足で分けっこしたチョコの種類をおぼえてて買ってきてくれたり、お互いの年季の入った相棒のぬいぐるみを対面させたり、そういうのが嬉しかった。中学も高校も大学もずっとどんなコミュニティにいて何をやってて何を好きで何を考えてるのか、ほとんど知らないけど、あの小さかった時あの狭い世界でべたべたの付き合いをしたことがほんとに尊く貴重なこと。卒業式まで3年間毎日書きっこした交換ノートには、酔った時の妄言よりも自我まるだしの怖いことが書いてあったし、お互いに相手の別の友達に嫉妬して喧嘩とかしていて、ああ私はこの子としか喧嘩というものをしたことがなかったんだな!と!性格が似ているというよりは「似たような子ども」だったと言う方が近く、人気のない委員会にわざわざ率先して入ったり、通学路に落ちてるゴミを拾ったり、まったく理不尽な理由で教師に怒られたり、求められてもいないのに漢字ノートの余白を感じの自主練でびっしり埋めたり、似たような理由でクラスの子に意地悪されたり、みたいなことをだいたい一緒に経験した。フィールドなりレイヤーなり、それぞれ違う感じの大人になっても、似ていた子どものたましいはずっと心に住み着くもので、そいつを足枷とおもって憎まずにいられるのは、そこが繋がってる存在というのがいるから とそう思った。ピンクのキラキラペンで書いた「大人になってもずっといっしょ♡」は、近くに暮らさなくても同じ学校に通わなくても実現できることだったと言っていいかな。ぜんぶ、できる限り誰もわからないでほしいな