情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

0902

初めて、自分の運転で東京のアパートに帰ってきた。父と母に文句を言われながら、アクアラインをわたり、レインボーブリッジをわたり、首都高を走った。

最近は生活のすべてに新鮮味がなく、張り合いもなく、うるおいもなく、危機的だったので帰ってこられてよかった。

自分に関係のあるものしか置いていない空間は、本当に落ち着く。

何かを話すためや誰かと時間を過ごすためでない、自分のために、自分の好きなことだけ考えながら、黙って、飲める酒も、いいな。いつでも好きな時に寝られるのも、いい。

人と一緒に暮らしながら、100%じぶんのためだけの時間を過ごすのは、不可能にちかいとおもう。