情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

0618

かろうじて1限に出た。早起きしてやろうとしていたことがたくさんあったけど、それが可能な感じではなかったし、好きな同期から電話がかかってきて、ベッドの中で2時間以上しゃべって午前中が終わりになってしまったので、そういう感じの日にすることにした。家で補給の日。

「働きたくない」の中に、「毎日同じ他人たちに会いたくない」の感情が確実にある。コミュニティ所属への苦手意識。ひとりでいて補給する時間がないと心がもたない。

事情がありまた今日も徒歩で川を越えることになった。面倒だったので、面倒さを誤魔化すために弱い酒を飲みながら歩いた。外は案外寒いし、酒は甘すぎて吐きそうだし、川は黒い。相変わらず、夜外出するときは、すれ違う人みんなをうっすら睨みながらじゃないと歩けない。

思い立ち、いつもと違う薬局で日焼け止めを買った。日焼け止めに詳しくないから、たくさんの商品の中でわかるものは、知り合いの中学生が欲しがっていた日焼け止めしかなかったし、それは他のものに比べて少し安かった。塗る日焼け止めは3歳ぐらいのころからずっと嫌いだからスプレータイプのものを買うのだけど、あんまり効果がないらしい。でも別になんでもいい、罪悪感から逃れる免罪符として日焼け止めが欲しいだけだから。