情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

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韓国ドラマはいくつか見たことがあるけど、「夏の香り」だけは何度も見ている。そのせいでいちばんの韓国語サンプルが「夏の香り」のライバルの生意気な女の子の発音になっていて、授業の中でもあの発音に寄せてしまいがちだ。たしかチョンアとかいう名前だった。

ずっと家にいる日は、着替えを決める気力もないし、洗濯物増やしたくないと思っちゃうし、わざわざ動きにくいスカートとか着る意味がわからなくて、そもそもブラジャーすらつけたくなくて、だらだらいつまでも部屋着のまま過ごしてしまう。

今日は人と会う予定だったけれど、雨がひどいので延期になった。そういうわけで、宙ぶらりんになった1日をなんとなく持て余していた。

大学のメールで送られてきたマイナビの就活セミナー?のリンクを興味本位で踏んでみた。早速きこえてきたお姉さんの声があまりにも威圧的だったのでつい、スピーカーの音量を下げた。人材人材と言っているが、この人もこの大きな声とハキハキした滑舌と隙のない印象と整った容姿をもった「人材」として評価されて、こういう仕事をしているんだろうか。

「チームで良い結果を出す」ために、「笑顔で相手の話を聞く」、という説明をしていて、なぜこの発想になるのかまったく謎でよくわからなかった。一貫して、とにかく周囲に良い印象を与え続けろという主張をしていた。それはたぶん、たとえば小中学生の頃の「他所の親に好かれるような子」を演じろということなのだと思う。

本を買いに行って、本を読んで、少し音楽をきいて、それが結果的に「今日いちばんやったこと」になってしまった。

まあでも最近の、ぐちゃぐちゃ感情をちゃんと言葉にしているのは必要な作業だと思う。なにか感じて、浸って寝かせて、書いて吐き出す、というプロセスを経ないと、わたしは先に進めないからな、