情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

0503

実家にかえると、風がいいにおい、と感じるし、体調がよくなる。空気がおいしいってこういうこと?ばかみたいだけど、生まれ育ったところの空気を吸うと元気になる。

一応ゴールデンウィークなので叔父や叔母も仕事が休みで家にいて、顔を見せに行った。庭の藤はもうぜんぶ散っちゃってた。

美容院に行った。色は美容師さんの気分で決まる。カットで形を変えてもらったのが気に入っている。髪がちゃんとなると、おしゃれ、適当に生きないこと、いろいろ気合が入る。

概ね読書をしていた。スロウハイツの神様上もデミアンも読み終えた。

デミアンがとにかくすごかった。これは、ずっと大切にしたい、でも、恐ろしい本!わたしの知っている戦いや孤独や葛藤について、ここまで精緻な表現であらわされている、文学ってすごい、

読んだ後、すこし息をついて、自分のあれこれに照らし合わせてたくさん考えたことをメモした。わたしの秘密の夢を、守り抜き、確信を信じ、自己自身に到るための旅を続けること。それから、そのときの同胞のこと。

「やさしさに包まれたら」の歌詞にずっと「共感」していて、あの歌ってだれもそういうふうには聴いていないけど、ずっとあそこで歌われているものへの「共感」があって、それのことをすこしだけ思い出した。あれは、世界の真実だと思う、簡単にメロディに乗せてはいけないぐらいの、世界の真実!霊性、祈り、信仰、が戻ってくる、やさしさに包まれた朝の一瞬のこと。なんとなく聴いていると「目にうつるすべてのことはメッセージ」だけが結論のようにわかりやすく飛び込んでくるけど、それが別の意味を持ち始めませんか?