情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

0328

雨の日なのでねこはずっと暗いところで伸びて寝ていた。わたしも低気圧で調子がわるい。オンライン会議のあとはすこし昼寝をして、たくさん水を飲んで、頭痛薬を飲んで、風呂に入ったあとからしかちゃんとできなかった。目先のタスクである譜面制作はかなり進めたけど、他のやりたいことやるべきことに関してはほんの少し足を踏み入れたり位置を把握したりするのみだった。

通っていた小学校が今年で閉校だか合併になったので、そういう冊子が家に届いた。小学校の140年の歴史が写真付きで紹介されていて、卒業生の名簿には祖父の名前も父の名前もわたしたちの名前も並んでいた。学校とか学校行事のことを思う時だけ、たまにこのような全体主義的な感慨深さというか、そういう意味での歴史へのロマンというか、そういったことを自分の感情として感知できることがある、そのあとにやっぱりこういうのはグロいしキモいし性に合わないなとも思うんだけど、最初のその感慨の部分を無視しないほうがよいとも思う。

知り合いの教授が賞をもらったそうで、学会のオンライン祝賀会のリンクを送ってくれたので1時間ほどそれを見ていた。理系の方が学会の雰囲気や人間関係がずっとマシに見えてしまう、個人的な思想の違いなどに拘泥せずに客観的でフェアでフラットな関わりを持てるというか。それはその教授は才能がある上ただひたすら研究の好きな方でかつ謙虚でフレンドリーな人格者だから、そういう話ばかり集まるのかもしれないけど。コンプレックスに囚われて歪んでいる人間よりも、才や環境に恵まれて好きなことに熱中できた人間のほうが、ずっと親しみやすくて周囲を幸せにする人間になるのは皮肉だけど真実だなあと最近は思う。

近頃ねこのことしか愛していないから、人間を欲している感じがある。落ち着きとか安心などではなく、スリルのともなうやつがいい、心を削られたい、踏み込んで攻めたり取り繕って防御したりの関係が恋しい。

もうすこし文字にできない方法で物事を考えたほうがいいな、そういう部分の情緒と像との聖域をだいじにしたほうがいいしそうしないと音楽が育っていかない!

今更成績を見たのだけど、ン〜褒められたものではないな、、という感じ。とったことのない可を3つも取ってしまったし、GPAが初めて3を下回ったし、出席数の足りない失格もある。かといって授業で学んだことが全然ないかと言われればそうでもなく、オンラインと対面のバランス上うまく時間を使えなかったり、プロジェクトの論考などで普通にヘビーな課題を出せなかったのが原因ぽい、一年生の頃よりもわくわくする授業が少なかったのはやっぱりオンライン授業だからかも?来年は語学の単位頑張ってとらなきゃいけないし、技能を身に着ける系の授業を多めにとりたい、し単純に一週間の授業数も減ればいいな、、

ねこは人間が寝支度を始めるとみゃーみゃーごろごろになって寝させないように邪魔をしだす。夜のくつろぎタイムをみんなで過ごしていたい、まだまだこの時間が終わってほしくない、という気持ち、とてもよくわかる。