情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

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幼馴染の家族と一緒にコストコに連れていってもらった。コストコという場所、なにもかもの分量が多く、買い物カートやみんなの持ってきているエコバッグも常識外れのサイズで、目で見て壮観なので他人事としてたのしんだ。無駄な買い物を極力したくないタイプなので、実際には買いはしない。幼馴染の家庭は、とにかく物が多くて買い物が好きで、お母さんもよく同じ服や同じ家具をいくつも買っていたりするし、コストコが合っているみたいだった。たくさんの人からお金を徴収して、いろんなおかずをあの分量で買って、パーティーをするとかなら良さそうだった、そんな機会はない。

行き帰りの車は親たちがいなかったので、いろんな話をしてくれた。あと数日で仕事に就くなんて信じられないと言っていて、わたしも信じられない、冒険家になりたがって探検ごっこしてたのが、まだほんの少し前のような気がするのに!友達の運転する車に乗るのが好き。ガタンと揺れたときにごめんねと言ってくれるぐらい気をつかってくれたので私も車線変更や右折のときに邪魔しないよう気をつかった。信号で止まるたびにコストコのデカオレンジジュースをたくさん飲んだ。

幼馴染の家についてから買ってきたものたちを食べ、うちの子よりも機敏な動きをする猫と戯れ、卒論集を見せてもらったりした。妹ちゃんにはピアノを聞かせてもらったりスケッチブックを見せてもらったり一緒に雑誌やYouTubeをみたりした。生まれたときから知っている子が、中学生になり、どんどんいろんな話ができるようになるのが嬉しいし、それに伴ってどんどん関係性も変化するので、たまにそれに追いつけなくて、お互いに照れながら接している。中学生にもなると相手が「先輩」概念をおぼえてしまうからな、むずかしい。

帰宅して作業を進め、風呂に入ったりを済ませたあと、酒をのみながらインスタライブを見た。好きな知り合いと知り合いが初めましてで喋っているのを覗いているのは、すごく変な気持ち!こちらまで緊張しながら、よろしくおねがいします、の気持ちで見ていた。ゲストの子にとっては、何かひとつ殻を破る、現状を打破するための助けになったはずなので、それが何よりよかったなと思う。モヒートとウイスキーめちゃくちゃ飲んだ!おもしろいものを見ていたおかげでものすごく愉快な酒になった!炭酸のないお酒ぐいぐいのめていい