情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

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飲酒と睡眠不足でものすごく眠かったけど会議があるので起きなきゃいけない、よほどワクワクする予定でもないやつのために意に反して起き上がらなきゃいけないときは毎回恨みのような気持ちになってしまう!今日は議事録だからおおむね楽だった。なんか[笑い]のようなパートがあったとき、それに加わらず議事録とりに必死になっていたら怒ってるのかと聞かれてドキッとした、そういうことではないしでもそう見えてしまうこともよくわかるから!顔がつねにぜんぶ画面上に並べられてるのすごく嫌だな

 

祖母の家で昼食たべる時間はだいたい新婚さんいらっしゃいとアタック25がやっている。祖父が好きだから。祖父はクイズ番組を一緒になって答えるし、正解しても間違ってても「ホラ俺の言った通りだろ!」とドヤ顔するタイプだ、新婚さんいらっしゃいは耐えがたいほどではないありふれた生暖かいキツさが凝縮されてるけど、ときどき本当にやべえものが見られるのでやべえもの見たさになんか面白がって見ているときがある そういう見方もどうかしてるんだろうけども。一貫して単にオールドスタイルだーという感想なんだけど、とはいえこれが自然に受け入れられる層が世間の大多数なんだよなとも思う けっこうそういう人はいるし、これからも全然居続ける。

 

ツイッターで例の騒動をここ数日ずっと追っているからアカデミアとホモソーシャルミソジニーのやばさへの絶望がつのる、ずっとわかりきっていたことが、出来事として露呈した、顕になったのは大きい。私が院進をやめたのも確実にそのへんが一因ではある、音楽とか芸術界隈の学会だって漏れ無くホモソーシャルなジャンルでしょうし、特に西洋芸術音楽の分野では無自覚なミソジニー権威主義に染まりきってる輩ばっかりな中で音楽にフェミニズム批評を適用するなんて絶対に良い顔されないに決まっているし、実際先行研究は白い目で見られ叩かれているし、恥ずべきことかもしれないがそんな思いをしてまで研究したいと思える熱意は私にはなかったし、女は博士取っても教授になれないで非常勤つまり研究者じゃなくて教育者としてなんとか生計を立てるのがオチだときくし、そういうので研究をする線は諦めてしまった。私は端からやめてしまったけど、だからこそ、なんの分野でも戦ってる女性研究者への並々ならぬ尊敬があるし、とりわけジェンダーまわりの分野を選ぶことがどのような風に晒されることであるか容易に想像できるし、虐げられる環境は許せないしそうではない場に必ずなっていってほしいと願っている、

 

ずっと美容院に行けていなかったから、ここのところずっと髪なんて嫌な色と形の邪魔なものでしかなくて、ろくなケアもせずにゴミのように扱っていたけど、そういうのいい加減やめよう!と思っておもいきりちがう髪にしてもらった。はじめての全頭ブリーチ2回して、上からアッシュとブルー寄りのパープルをいれて、みじかめのウルフに切ってもらう。

ブリーチは頭皮が熱いんだか冷たいんだかビリビリバチバチ痛くて、そんな痛いって話ひとりぐらいしかしてなかったけどな〜?と思いつつ、新書を読んだりウトウトしたりしながら待機の時間をすごした。それより頭を熱しているときの、カバーの中で蒸された耳と頭皮から流れていそうな汗と熱さと混同しそうな痛みと永遠に外せないマスクと、による暑さがとにかくキツかった。

我慢強いね、と言われたし(それはそう、助けの求め方がわからないので黙って耐えるしかできない)、なんであの子ブリーチしてるのに本なんか読めるの?!とも言われたんだけどそういうもんじゃないのか!?一度目のブリーチが終わると髪の色がクーピーの大箱に入ってる山吹色みたいになってて感動した!ブリーチの後にカラーを入れるときが案外かなり痛かった。ずっと痛いのでふつうに頭の内部が痛くなってきた。こういうことある、痛みの神経を絶えず伝達しすぎて神経がパンクしてつかれてきているのでは?バグ?と毎回おもう。

担当の美容師さんは明るくてあっけらかんとしてるおねえちゃんで、いつも「あたしの調合サイコー!ちょーいい色!」「めっちゃ可愛く巻けた〜ヤダ天才!!」など自画自賛してアゲながらやってくれるのでこっちもウキウキになる。きょうは私にばかり時間がかかりすぎたせいで、いろんな他の美容師さんが手伝ってくれて、ドライヤーなんか3人がかりでやってもらった。

その中にものすごくタイプのおねえさんがいた、顔というか髪型というかそのコントラストというかスタイルというか声というかそういうのが合わさって醸し出してる雰囲気がものすごく素敵で、好みという言葉選ぶ立場見る側主体の表現みたいで嫌だけど、要するにわたしが好きだと思う種類の素敵さってこと!そのおねえさんがサブで見てくれたので、いろいろ話しかけてくれたり色の具合をみてくれたりトリートメントを選んでくれたり完成の髪をかわい〜と褒めてくれたりして、だから私は頭が痛かろうがずっとご機嫌だった。話の弾みでその髪色すごく似合ってて素敵です、など言ってしまい!ゆるしてほしい!素敵なものを素敵と言えてよかった!