情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

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日記にタイトルをつけないのは、1日を何か一個のテーマで切り取ったかのように命名する行為がどこか傲慢に思えてしまうから。タイトルないし文字ばっかりだし改行もあえて少なくしているし読みにくいのは明白だけど、そもそも読者の視線なんか想定していないし、こうしてほとんどの人が興味をもたないようなフォーマットにして人目を遠ざけつつ、わたしは正直だからめちゃくちゃ本当のことばかり書くので、それゆえ、私のこと好きな人が読めば、こんなに面白いものはないのに!とかんじるようなものを書いていきます

今日は朝から制作をする予定だったけど連日の徹夜が祟ってだめだった。自分の寝床がなにより好き!

同期のおともだちと草加をお散歩した。おともだちはインナーカラーを入れた髪を三つ編みにしててアナの髪型みたいになっていてめっちゃかわいかった、めっちゃかわいいのに一緒にいてめっちゃリラックスする、なんのストレスもない、ことに改めて感動をおぼえた。かわいい紙の地図をひらきながら、風に吹かれてくしゃくしゃになりながら、使い続けると紙が手になじんできて、地図を作ったおねえさんが「紙が好き」と言っていた気持ちがわかるような気がした。草加は家も店も神社も小さいのが多くて、だからふつうのスケール感を予測して歩いているとお店を見逃してしまう。なにもかもが「急に」出てくるのでなんかいちいちびっくりしていた。

行ってみたかったお店がどれも定休日か営業自粛か営業時間外かばっかりで、小さな落胆を何回もした。結局入ったお店のクリームリゾットはものすごく美味しかったし、広い二階席をほぼ貸切でお話できてすごく良かった。壁にはいろんなMVがたえず流れていて、それも90年代のわたしが好きめな、わりと知ってるらへんの音楽が流れてたので嬉しかった。

二軒目、小さいバルで少量お酒を飲んだ。酔うためじゃなく美味しさのために飲む酒は最高。お酒をたのむと、店主らしいおねえさんがいろいろ解説してくれた。ここでは日本語のフォークソングがずっと流れていて、店内のオレンジ色のイメージによく似合っていた。草加の飲食店、ちいさな面積にそれぞれが小さな世界をつくっているみたいで、すてきだな。きらきらしててジュースみたいにときめきの味がするオレンジワインと、向かいのコーヒー屋さんの豆を使ったというコーヒー焼酎をのんだ。コーヒーの香りとつよめのアルコールが共存していてものすごく美味しかった。観念的なことではなくて、現実の未来の具体的な話をした。9時とかにお別れするのはぜんぜん足りなくて寂しい。

帰宅後、そういえば夜ご飯を食べていなかったなってことに気がついてとりあえず食べ物を入れて、制作をした。夜更かしをしたのでまたお腹が空いて夜食を買いに外に出た。裸足にスニーカー、寝静まった街!つかれたらいつの間にか寝る