情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

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起きてすぐにSNSを見てしまうと、その前に浸っていたはずの夢のことをぜんぶ忘れる。まるで世界の真実に気がつかないための仕組みみたい!

 

朝7時に家を出なくちゃいけないから早起き。ネコチャンにごはんをあげた。朝のネコはいつもの5倍かわいいのに、朝のわたしはネコのかわいさに反応できる能力が5分の1だから、結局なんの意味もない。

 

上野に早くついてしまったので、湯島天神でお友達の合格祈願をした。あたたまりたての澄んだ空気、朝陽、半分咲いた梅の花がとてもよかった。お参りをするときにお願いごとをするのはなんか違うなと思って、目標を宣言したりとかいろんな方法をこれまで試してきたけれど、最近は自分が「祈り」ときめている精神状態があるから、それになるように、余計な雑念を排除したり、目標やこれまでのことや反省や宣言やお願い事やそういうもの全部含めて、概念に思いを馳せる、というふうにしている。

 

久々に大学へ行って、本を返却したりなんか原稿を読んで動画を撮られるだけの雑務をしたりした。ふたりだけ友達に会えて、人とその時その場でしゃべること、好きだな、と思った。誰にも会えない今だから、そして会う努力をするのが自分にとって難しいから、内向的ぶったしぐさというか自分に対する決めつけをしてしまっていたなと思う。いつもパーフェクトコミュニケーションを目指さなくていいしな、アイマスじゃあるまいし〜とるんるんご機嫌で上野公園を歩いて、早咲きの桜や噴水やチューリップやお散歩中の園児を見つつ、だいすきな音楽を聴いて駅まで。駅からは真昼の車両内のゆるい熱のなかで10駅ちょっとゆらゆら。草加で母と合流してカフェでおひるごはんを食べた。さいきんは、おいしいものを食べるのが本当に本当にしあわせ!人間にもどれてよかった。高校のお友達がインスタで毎日毎日おいしそうなカフェの写真をあげていて、前に会ったとき、カフェ巡りとその資金のためのバイトが趣味になったと話していたけど、それにしても度を超えたペースと量でカフェ巡りに打ち込んでいて、あのころは小テストに注いでいたストイックさがそのまんまだ、と微笑ましくなる。かわいいともだちがいっぱいいて、好き!

カフェに併設してた本屋さんで、文庫本を2冊と、スタッフさんが個人的につくった草加マップを買った。とても心ときめくもの。スタッフさんが「紙、お好きですか?」と言っていた。わたしもZINEをつくりたいし文字がすきだし、いつか紙も好きになるかもしれないなっていう気持ちだったんだけど、そういうのはその場で言語化することはできなかった。

 

母の方でおひるねしながら五反野まで帰って、曲作って夕方にはひとしごと終えて、それから実家に帰って、ねことじゃれながら酒をのんだ。いい日だった!