情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

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きちんと自分で決めた時間に起きた。それだけで、自分の身体は、1日は、自分のやりたいようにコントロール可能なのだというような全能感があって、もしかしたら、起きる時間を決める、これ一個でいろんなことがすごく違うかもしれない。8時から18時まで、アイフォンでSNSを使えなくしている。そうしたとき、テレビをつけたいかも、と思った。SNSは想像以上に、プライベートを侵食、監視している?朝にみんなテレビをつけたがるのは、自分だけでなく世界がみんな朝を迎えているのだということを確認したいからだったのかもしれない。

朝ごはんは分量に対して時間がかかりすぎる。必要な時間をいつも見誤る。なんとなくつけていたEテレを見ていたらあの頃の世界の大きさと小ささのことを思って泣いちゃった。いただきもののDiorの香水、雌のにおいがする。

 

たくさん人がいて、近しい人ともそうでない人とも喋る機会のある環境、というのにひさびさに行った。ひとと喋ると心が騒ぐ。おもしろくて怖い人も、おもしろくなくて怖くない人も、どっちも好き。

わたしは盗み聞きというのをしてしまうたちで、昔から、盗み聞きでばかりその人のことを知っているな、という知り合いが一定数いる。盗み聞きは自分がなにも言えないからとても疲れる、今日もたくさん、あっと思うような話をきいて、そこに自分はいなかった。誰かと誰かの話を聞けるというのも対面のワールドの魅力だなあ

他人のことをもっと知りたい、わかりたい、という気持ちは、やっぱり愛だよ、と思う。なにを好きでなにを考えていて寝る前になにを思ってどんな価値観で世界を測っていて、そういうことを知りたいという気持ちを、いろんな人に抱く。誰だって恋をすると相手のことをそれぐらい知りたいと思うでしょう、それと同じようにみんなのそういうことを知りたい、それは自分にとってその人のことが特別で重要だからで、それを「人間愛」って言ってたのかもしれない?でも私たちがこんなに知りたくても、相手はこっちのことなんかこれっぽっちも思ってなくて、私がなにを考えてるかと私が昨夜なにをたべたか、どちらも同じぐらい価値のない情報で、そういう温度差に苦しんできたよね!わかる!特定の人へのメッセージをここに書くな!

 

帰宅したらとりあえず風呂を沸かして米を炊いた。風呂に入るよりも面倒な風呂掃除を先にやっちゃえば、風呂に入るのが面倒と思わなくなるし、食事をするより面倒な米炊きを先にやっちゃえば、食事が面倒ではなくなる。この効果のために家事をやる。風呂が沸くまで15分くらい仮眠した。目覚めるとちゃんと心が凪いでいて、ちゃんといつもの、自室の、自分が戻ってきていた。ここでひとりでいるときは、こんなにも自由でほがらかでいられるのに、誰かがたくさんまわりにいると、うきうきのびのびの心はどこかへ隠れてしまって、ぎこちない嘘とかやり過ごしオートモードの癖とかだけになって嫌!へんに社会化されてない、こころのなかの幼児のままでしゃべれている正直な人をみると、いいなー好きだなーとおもう、そういう人であれば、同期にもすこしいます