情操教育‪α‬

忘却炉に送るまえに

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卒業以来会っていなかった友達に会い、日本橋をあるき、茶漬けを食べた。共通の思い出も友達もそれほどなく、またイチから関係が始まったかんじ。あの頃は余裕がなくて、大事なものを大量に取りこぼしてきたな〜という自覚があるけど、時間が経ってそういうものたちに再会し、巡り合わせがうまいこと噛み合ってきちんと向き合えるようなことが今後も起こっていくんだとしたら、大人になるのも悪くはないな!とか

 

彼女の率直な物言い、正直でうそのないふるまい、は元々すてきだなーと思っていたけど、それを疑いとか恐怖ではなく、したしみと面白がりとして受け取って関われるようになったのは、紛れもなくこちら側の変化なんだよな

 

本屋で今読んでるおもしろい本を教えてもらい、その場で買った。ぜったいに自分では買うことのなさそうな紀行文系のエッセイ。これは、感情共有の行動を、一緒にいる時間の外に持ち帰って、自分の生活の中にその人を侵食させていく形で、おこなうことができるのが、いい

 

帰宅し、昼寝をしたり課題を進めたりし、オンライン哲学対話に参加した。

哲学カフェ系のイベントは、相手の迷惑を顧みず気兼ねなく理屈を捏ねられ、それに対して頷いたり笑ったりしてくれる人がおり、違うレイヤーの人びとのおもろ話がきけるので、たのしい。安易にまとめたくはないが、たくさんの小さなおもしろ問いのうしろに、やすらぎと性欲の関係、馴れ合いの意味ではない安心感と愛着、の問題がつねに横たわっておりこれは発見だった